- はじめに(原子力発電所の稼働状況マップ)
- 泊原子力発電所(北海道電力)
- 大間原子力発電所(電源開発)
- 東通原子力発電所(東北電力)
- 東通原子力発電所(東京電力)
- 女川原子力発電所(東北電力)
- 福島第一原子力発電所(東京電力)
- 福島第二原子力発電所(東京電力)
- 柏崎刈羽原子力発電所(東京電力)
- 東海・東海第二原子力発電所(日本原電)
- 浜岡原子力発電所(中部電力)
- 志賀原子力発電所(北陸電力)
- 敦賀原子力発電所(日本原子力発電)
- 美浜原子力発電所(関西電力)
- 高浜原子力発電所(関西電力)
- 大飯原子力発電所(関西電力)
- 島根原子力発電所(中国電力)
- 伊方原子力発電所(四国電力)
- 玄海原子力発電所(九州電力)
- 川内原子力発電所(九州電力)
はじめに(原子力発電所の稼働状況マップ)
2021年8月現在の原子力発電所の稼働状況は以下の通りです。
・再稼働済プラント:9基
・審査合格済プラント:7基
・審査中プラント:11基
以下、各発電所の詳細を記します。
泊原子力発電所(北海道電力)
・PWR(加圧水型軽水炉)
・1~3号機全てについて新規制基準適合性審査中。
・3号機を優先している状況だが、まだ基準地震動(耐震設計の基準となる地震)、基準津波(耐津波設計の基準となる津波)が確定していない。これらが確定した後、プラントの審査を合格する必要があるため、しばらく時間がかかると思われる。
大間原子力発電所(電源開発)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・2008年に建設工事を開始。
・東日本大震災で一時中断したものの、2012年に工事を再開。
・現在、新規制基準適合性審査中。
・まだ基準地震動(耐震設計の基準となる地震)、基準津波(耐津波設計の基準となる津波)が確定していない。これらが確定した後、プラントの審査を合格する必要があるため、しばらく時間がかかると思われる。
東通原子力発電所(東北電力)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・1号機について新規制基準適合性審査中。建設予定の2号機の着工は未定。
・1号機はまだ基準地震動(耐震設計の基準となる地震)、基準津波(耐津波設計の基準となる津波)が確定していない。これらが確定した後、プラントの審査を合格する必要があるため、しばらく時間がかかると思われる。
東通原子力発電所(東京電力)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・1号機は2011年に着工したが、東日本大震災を受け、本格工事は見合わせている。
・2号機の着工は未定。
女川原子力発電所(東北電力)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・1号機は2018年に運転終了。廃止措置に向け、施設の機能や性能確認中。
・2号機は原子力規制委員会より原子炉設置変更許可申請の許可(安全対策の基本方針や基本設計が新規制基準に適合しているという許可)をもらっている。現在、工事計画認可(設備の詳細設計に関すること)の審査中。
・2号機を優先しており、3号機はまだ新規制基準適合性審査の申請をしていない。
福島第一原子力発電所(東京電力)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・東日本大震災を受け、1~4号機は2012年に、5・6号機は2014年に廃炉が決定。
・現在、汚染水対策、プール燃料、燃料デブリの取り出し等に取り組んでいる。
福島第二原子力発電所(東京電力)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・東日本大震災を受け、2019年に全号機の廃炉が決定。2021年6月より廃止措置作業に着手。
柏崎刈羽原子力発電所(東京電力)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・6・7号機は2017年に原子力規制委員会より原子炉設置変更許可申請の許可をもらっている。また、7号機は2020年に工事計画、保安規定の認可をうけたが、その後、一部工事が未了であることが判明している。
・2020年、テロ対策に関わる侵入検知装置が、長期間機能喪失に陥っていたことが発覚したため、原子力規制委員会は核燃料の移動を禁じる是正措置命令(命令は原子炉内への核燃料装填を禁じるため、命令が解除されるまで発電できず、再稼働は不可能となる)を下す。
・6・7号機を優先しており、1~5号機はまだ新規制基準適合性審査の申請をしていない。
東海・東海第二原子力発電所(日本原電)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・東海原子力発電所は日本初の商業用原子炉であり、1998年営業終了。2001年に廃止措置に着手。
・東海第二原子力発電所は2018年に、原子炉設置変更許可申請の許可、工事計画の認可をうけた。現在、法令改正等にともなう諸対応中。
浜岡原子力発電所(中部電力)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・1、2号機は2009年に営業運転を終了し、現在廃止措置中。
・3、4号機は新規制基準適合性審査中。まだ基準地震動(耐震設計の基準となる地震)、基準津波(耐津波設計の基準となる津波)が確定していない。これらが確定した後、プラントの審査を合格する必要があるため、しばらく時間がかかると思われる。
・3・4号機を優先しており、5号機はまだ新規制基準適合性審査の申請をしていない。
志賀原子力発電所(北陸電力)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・2号機は新規制基準適合性審査中。まだ基準地震動(耐震設計の基準となる地震)、基準津波(耐津波設計の基準となる津波)が確定していない。これらが確定した後、プラントの審査を合格する必要があるため、しばらく時間がかかると思われる。
・2号機を優先しており、1号機はまだ新規制基準適合性審査の申請をしていない。
敦賀原子力発電所(日本原子力発電)
・PWR(沸騰水型軽水炉)
・1号機は2015年に廃炉を決定。現在廃止措置中。
・2号機は新規制基準適合性審査中。まだ基準地震動(耐震設計の基準となる地震)、基準津波(耐津波設計の基準となる津波)が確定していない。これらが確定した後、プラントの審査を合格する必要があるため、しばらく時間がかかると思われる。
美浜原子力発電所(関西電力)
・PWR(加圧水型軽水炉)
・1・2号機は2015年に営業運転を終了し、現在廃止措置中。
・3号機は全ての審査を終え、2021年7月に営業運転再開。
高浜原子力発電所(関西電力)
・PWR(加圧水型軽水炉)
・3・4号機は全ての審査を終え、2018年に営業運転再開。
・1・2号機は新規制基準適合性審査に合格しているが、特定重大事故等対処設備の設置が未了。
大飯原子力発電所(関西電力)
・PWR(加圧水型軽水炉)
・1・2号機は2017年に廃炉を決定し、現在廃止措置中。
・3・4号機は全ての審査を終え、2018年に営業運転再開。
島根原子力発電所(中国電力)
・BWR(沸騰水型軽水炉)
・1号機は2015年に営業運転を終了し、現在廃止措置中。
・2・3号機は新規制基準適合性審査中。まだ基準地震動(耐震設計の基準となる地震)、基準津波(耐津波設計の基準となる津波)が確定していない。これらが確定した後、プラントの審査を合格する必要があるため、しばらく時間がかかると思われる。
伊方原子力発電所(四国電力)
・PWR(加圧水型軽水炉)
・1号機は2016年、2号機は2018年に営業運転を終了し、現在廃止措置中。
・3号機は全ての審査を終えているものの、2020年1月、広島高等裁判所より運転差止めを命じる仮処分が決定していたが、広島高等裁判所が認める決定を出した。2021年10月より再稼働の予定。
玄海原子力発電所(九州電力)
・PWR(加圧水型軽水炉)
・1号機は2015年、2号機は2019年に営業運転を終了し、現在廃止措置中。
・3・4号機は全ての審査を終え、2018年に営業運転再開。
川内原子力発電所(九州電力)
・PWR(加圧水型軽水炉)
・3・4号機は全ての審査を終え、2015年に営業運転再開。